本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

衆議院解散

 遂にというかようやくというか、衆議院が解散した。これでも半世紀に渡って日本を支配してきた権力集団なのか、と目を覆いたくなるほどの自民党の凋落ぶりを、一年前誰が予想したろう。とはいえその退潮はすでに一昨年の参院選で明らかだったのだから、この猶予期間の間に何も出来なかった自民党には、もはや党勢回復の可能性はない。
 選挙の度に何もしないくせに「改革!」と叫び、官僚とどっぷりつるんでいるくせにやりもしない「公務員制度改革」などと十年一日のお題目を唱えていれば年収一千万を濡れ手でいただけた時代は永久に去った。自民党は下野しなければならない。下野して特権を手放し、普通の国民がどんな生活をしているのか、身をもって体験しなければならないのだ。
 「民主党政権担当能力はあるか」という俗論をよく耳にするが、一度も政権党になったことがないのだから、能力があるかないかなど分かるわけがない。問題は民主にその能力があるかないかではなく、腐りきった自民党を政権から引きはがさなければならない、という点に尽きる。そして彼らが隠し、戦後60年に渡りやりたい放題、税金を食いつぶしてきた中央官庁の利権構造を白日にさらして解体しなければならない。これが民主党に課せられた使命だ。もし彼らがそれをしなければ、4年後にまた政権が替るだけである。
 民主だろうが自民だろうが、権力は絶対に腐敗する。だから選挙によって政権を交代させることは絶対に必要だ。日本の政治にも、ようやくその転換点が来たのであり、私たちはこのチャンスを逃してはならない。