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本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

ノリピー出頭と覚醒剤の恐怖

 20時55分のNHKニュースでノリピーが東京都内で出頭との速報が流れた。現在取調中で、覚醒剤使用を認めたかどうかは分からない。とりあえずこのまま逃亡を続け状況が悪化していくことは避けられた訳で、最悪の事態はなくなった。

 この後どのような供述が出てくるのかまだ分からないが、昨日今日と多くの方がアクセスしてくれたログを見ていると、興味本位で覚醒剤の情報を求めている人もいるようなので改めて覚醒剤の恐怖について一言申し上げたい。

 私は使用したことがないが、黒羽刑務所には実に多くの覚醒剤で捕まった人たちがいた。多くは30代、働き盛りである(覚醒剤犯の約4割が30代)。黒羽刑務所は主に初犯者だけを集める刑務所なので、はじめて実刑を受けた者が収容されている。

 しかし、覚醒剤をはじめ薬物関連の初犯には殆ど執行猶予がつく(売人は初犯でも実刑)から、クスリで黒羽にいる連中は、初犯刑務所にいるとはいえ殆どが弁当持ち(執行猶予中に再逮捕された者)か、執行猶予を終えて再度逮捕された者が非常に多かった。

 つまり、一度覚醒剤等に手を出すと、抜けることは大変難しく、弁当持ちだと逮捕されればその分も刑期がプラスされると分かっていてもやめられないのだ。とにかくその依存度たるや想像を絶するものらしい。

 ム所内では、クスリで捕まった者たちには「薬物依存離脱指導」という教育プログラムが行われているが、中身はダルクなどで行われている集団ミーティングのようなもので、体験者同士が過去を反省し、自己を見つめ直す機会を与えているらしい。

 しかし、先日も書いたが、教育を何度受けても実際にやめられるかというと、複数の者に話を聞いたが、やめると断言したのは1人しかいなかった。

「やめたいんだけど、一瞬気持ちいいからついやっちゃうんだよね」「何度もやめようと思ったんだけど、仲間に勧められてさ」「あれなしのセックスじゃ、もう勃たないんだよね」「不安になるとつい手が伸びちゃうんだ」という者が多く、殆どの者が悩んでいた。中には積極的に「出たらすぐにやるさ!」とまでいう者もいる始末で、一体なんの為の指導なんだと感じたこともある。

 更に恐ろしい話も聞いた。先述のダルク(ダルク(DARC)、ドラッグ(DRUG=薬物)のD、アディクション(ADDICTION=嗜癖、病的依存)のA、リハビリテーション(REHABIRITATION=回復)のR、センター(CENTER=施設)のCを組み合わせた造語で全国約30箇所にある民間の薬物依存症リハビリ施設)に集まってくる患者たちを目当てに、そこにクスリを売りに来る売人たちもいる、というのだ。病院に行けば患者=お客さんが必ずいるから、そこに売り込みにいくというわけだ。世も末である。

 もちろん、立ち直った人たちも大勢いる。だがそうした人たちも、多くは無気力や鬱のような症状の後遺症を抱えて苦しんでいるという。とにかくやらない、近づかないことが一番なのだ。

 セックスや遊びの好奇心でクスリに関心を持つという人はいるだろう。しかし、多くの人を泣かせてム所に入っても、なおやめられず地獄の苦しみを味わうことになることを忘れないで欲しい。

 自分だけはやめられる、ということは絶対にない。薬物依存症というのは精神だけでなく、肉体(脳)がそのクスリを吸収し、馴れ、欲するようになってしまうために起こる。そしてそれは永久に抜けず、行き着く先は地獄だ。

 あのノリピーでさえ(まだ真相は分からないが)取り込んでしまうクスリの怖さを、今回の事件を良い教訓にして知って頂ければと心から願う。

 ちなみに一人だけ、絶対にやめる!と宣言していた人の言葉を。
「オレはクスリで体がぼろぼろになった。でも最悪だったのは、年老いたおふくろまで地獄に叩き落としちまったことだ。それでも、こんなおれを、仮釈でおふくろが静岡から迎えに来てくれる。オレはもう絶対にやめるんだ。やめておふくろと一緒に暮らす。頑張るよ」

彼はきっと大丈夫だろう。

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