本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

守秘義務違反?裁判員裁判の会見で発言が遮られた!

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/citizen_judge_system/

私が現行の裁判員制度を支持しない最大の理由、例のばかばかしい「守秘義務」の問題が2件目の裁判員裁判で早くも噴出した。以下、産経新聞から。


裁判員裁判】会見で担当者が回答さえぎる 守秘義務違反の可能性判断

8月12日20時33分配信 産経新聞
 さいたま地裁で開かれた全国2例目の裁判員裁判で、裁判員を務めた経験者の記者会見の際、記者の質問に対する回答を裁判所担当者が止める場面があった。裁判所が守秘義務違反の恐れがあると判断したとみられる

 質問は、裁判長が「被告に執行猶予を付けることはできませんが、被告はまだ30代半ばで、刑を務めたあともやり直すことができます。1日も早く刑を終わらせ、立派に立ち直ってください」などと被告を説諭したことについて、「みなさんの気持ちを代弁したものか」というものだった。』


 いやはや早くも出ましたか。記者の質問に裁判員が答えようとすると、「はい!回答はそこまで!」などと制限されるなんて、戦前の政治弾圧を想起させて非常に気分が悪い。とにかく胸くそが悪いのは、記者や裁判員が納得いかなくても、現場の裁判所担当者ふぜいに一方的に黙らされてしまう点だ。「弁論中止!」と怒られて発言できなくなる戦前の野党みたいじゃないか。

 私たちは、自分の発言が他人を誹謗中傷するものでないかぎり自由に発言する権利を憲法で保障されている。その発言の意味や真偽を巡って議論するならまだしも、一方的に第三者によってこの権利を制限されるのはどうみてもおかしいし、納得できない。いずれこの問題が大きな争点になると思ってはいたが、さっそく火を吹いたのは同慶の至りだ。早急にこの憲法違反の愚劣な守秘義務を抹消し、まともな裁判員制度に変更するべきだと思う。

 また、今回の会見では前回の「充実した」「やり遂げた」というような気味の悪い回答ではなく、「疲れた」「重苦しい制度だ」「今回は3日だからよかったが、4日なら倒れていた」という苦しさを強いる現行制度の問題点を訴える人の方が多かった。ようやくまともな感想が聞けたかな、という感じだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000586-san-soci