本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

「半落ち」のりぴー勾留延長/毛髪検査はクロ判定

 再びのりぴー関連ネタを。
本日の報道では覚醒剤の毛髪検査は陽性反応を示したものの、ごく微量だったらしい。ただ結果がクロと出たことも受けて、勾留は28日まで延長された
 
 もともと勾留は最大20日間認められていて、検察はその間に起訴・不起訴を決める。勾留延長をしたからといって必ず起訴されるとは限らないが、少なくとも「起訴したい」という検察の意志は今日で垣間見えた。

 ただ、取り調べでののりぴーは全てを認めて総懺悔するという「完落ち」ではなく、部分部分を認めてあとはお茶を濁すという「半落ち」状態であるという。あくまで覚醒剤の使用は半年前で旦那からもらって吸ったという基本線は変わっておらず、ベラベラ喋りまくっている旦那の供述との隔たりは依然大きい。検察が一番欲しがっている覚醒剤入手ルートについても何も話していないらしい。

 こういう、証拠保全が完璧でなく、本人の自供も「半落ち」状態で起訴するというのは検察にとって実に厭なものだ。公判になってどんなことを言い出すか分からない(例えば逮捕時のショックで当初は罪を認めたが、後になって否定するとか)し、尿検査はシロ、毛髪も微量のクロ程度では、彼女に強力な弁護士がついた場合なんとでも言い逃れが出来る。世論に押され勢い込んで起訴したものの万が一にも無罪になるようなことがあれば、失墜している検察の威光が更に泥にまみれるから、やる(起訴)からには絶対に有罪にしなければならない。(もちろん検察という組織は、起訴した案件が有罪になったかどうかで個人の能力が判断される)

 毛髪検査というのは毛髪の中のメラニン色素に着いたクスリの量を判定するので、長期間使用していた者の髪には、髪の伸張に従って木の年輪のように整然とした結果がでるという。ところが髪の毛を染めて脱色したりすると、そのメラニン色素が抜け落ちてしまうので判定が困難になる。「空白の6日間」でのりぴーが髪を脱色したかどうか分からないが、ああいう職業だから普段から髪の色を変えることは考えられ、そのため偶然にも反応が微細であった可能性もある。

 取り調べが始まって既に10日、今だに半落ち状態ということは、のりぴー側がしたたかな法廷戦術を用意していると考えるのが妥当だろう。「出来心」での起訴は仕方ないが、「常習者」というレッテルからはなんとか逃れて、ほんの僅かでも将来の復活の目を残しておきたい・・・こんなことはラリっていたのりぴーに描ける絵であるはずがなく、背後には余程クスリの法律に詳しい人間がいるはずだ。

 でも、ここまであれこれ報道されてダーティーなイメージがついてしまうと、あの世界での復活はさすがに難しいような気がするのだが、どうだろうか。

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