本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

押尾公判はくだらなかったが、焦点はこのあとだ

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 いやはやどうにも、裁判でこのような会話が延々と展開されるのでは、ワイドショーも実況しずらくて仕方なかったろう。



 23日の押尾学被告の求刑公判はこの押尾が死亡した女性とセックスしたのかしないのか、何回やっていたかなどとのやりとりが延々と続く「異例の?」事態となった。以下、「リアルスポーツ」から転載。



(転載ここから)

都内のマンション一室で合成麻薬MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反罪に問われた俳優の押尾学被告は23日、東京地裁初公判で起訴内容を認めた。公判で、検察側は押尾被告のセックスとクスリの関係について追及。当時、女優・矢田亜希子(30)と結婚していた押尾被告が、一緒にMDMAを使用して亡くなった飲食店従業員・田中香織さん(30)と不倫を重ねていたことが明らかになった。



 押尾被告は、濃いグレーのスーツにネクタイ姿で出廷。短くカットされた髪には白髪が目立ち、公判中は終始うつむきかげん。裁判官から「もう少し大きな声で話して」と注意される場面もあった。



 この日の公判で、検察側は「約2年前と今年3月、7月にも渡米先で酒に入れて飲んだ」とする被告の供述調書の一部を朗読。現場マンションでは一緒にいた飲食店従業員の田中さんが死亡。被告人質問で、押尾被告は田中さんからMDMA1錠をもらい「軽い気持ちで飲んだ」と述べ、検察側から被告本人が携行していたものかどうか追及されると「違います」と否定した。



 検察側は押尾被告のクスリとセックスの関係の追及に力を入れた。MDMAの使用目的をセックスの快感のためとする検察側は何度も「セックスするために(女性と)会ったのか」「セックスの快感目的ですか」と質問を繰り返し、押尾被告はそのたびに「違います」と否定。さらに死亡した女性との肉体関係について「今まで何回くらいセックスしたのですか」との問いに「本人の名誉のために答えられません」と答えたが、取り調べでは約10回の関係があったと供述したと返された。



 検察の追及は厳しく、8月2日の事件当日、押尾被告が女性に「来たらすぐいる?」とメールを送り、「いる」と返事がきたことを暴露。押尾被告にメールが写った写真を見せ、「すぐいるっていうのはどういう意味?」と質問。押尾被告は「僕自身のこと。薬の話ではありません」と弁明した。検察官は「僕自身とは陰茎のことですか? すぐセックスしたいかという意味か?」と続け、押尾被告は「はい」。検察側は「セックスは“いる”ではなく“する”“やる”というのでは?」と追い打ちをかけた。



 しかし、女性の異変から119番通報までの“空白の3時間”については一切触れられなかった。



 検察側は「常習性は明らかで再犯の恐れもある」として懲役1年6月を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は11月2日。



 一方、公判では、女性が死亡した経緯について警視庁保護責任者遺棄罪などでの立件を視野に、連日、押尾被告に任意聴取していることも判明。今回の公判について専門家は、保護責任者遺棄罪でも立件する可能性はあるとみている。



 「“空白の3時間”についてあまり触れらなかったのは今、多くを聞いてしまうと、相手にタネを明かすことになる。別に起訴する意思があるからこそ“空白の3時間”には触れなかったと思う」(専門家)



 今回の判決後も、押尾被告は再び法廷の証言台に立つことになるかもしれない。

(転載ここまで)



 

 「来たらすぐいる?」とは誰がどうみても「到着したらすぐにクスリが欲しいか?」という意味だろう。この裁判の目的は押尾のクスリ常習を裁くものだから仕方ないが、女性と何回セックスしていたとか、下世話な話に終始して聞き苦しいことこの上ない。



 もはやあちこちで囁かれているが、この裁判で事件の本質は全く明らかにされない。一体あのヒルズの「ヤリ部屋」は誰がどのように運営していたのか、死んだ女はなぜあの日そこにいたのか。営利目的はなかったのか。出入りしていたのは誰なのか。



 たとえば売春クラブなどが摘発されると、当然ながら場所と顧客の特定が行われる。その日に捕まった者以外も、連座して捕まるか名前が割れてしまうのだ。



 あのヒルズの部屋はピーチジョンの女社長が押尾に貸していたとされているが、彼一人に貸していたというよりも、多くの関係者が出入りしていたことが明らかで、ようするに「ちょんの間」だった訳だ。



 死人が発生しているのに警察と検察が及び腰なのは明らかで、あの部屋の利用者に政財界の大物、またはその子息たちがいるからというのがもっぱらの評判だ。



 私が聞いたのは、石川県選出の自民党超大物代議士の息子がそこに出入りしていた、という情報。さもありなん、もしこの話が公になったらただでさえ落ちぶれた自民党が跡形もなく吹っ飛んでしまうような破壊力だ。もしそうなれば、押尾学自民党にとどめをさした人物として歴史に名前が残るだろう(?)



 自民政権下では検察も怖すぎて手が出せなかったかもしれないが、自民が凋落した今、世襲議員のバカ息子達がいかにやりたい放題やっていたかを世間の耳目に晒すには絶好のチャンスなのだから、検察は菅谷さんなどの弱い者苛めばかりせず、(たまには)きちんと捜査して欲しい。



 1年6月はもう最初から執行猶予を前提にした求刑で、確かにバレたのは初犯だから仕方がない。問題はこのあと、保護責任者遺棄罪までもちこめるかということと、ヤリ部屋運営がどこまで明らかになるかだ。民主党政権になって社会のタブーに風穴が開くかどうか、注視したい。



 そういえば一連の報道でもう一つ気になっているのは、死んだ女性の父親が頻繁にメディアに登場して色々発言していること。



 死んでしまった娘を悼む気持ちはもちろん当然なのだが、

自分の判断であの部屋に出入りし、快楽を貪った果てにクスリ中毒で死んでしまったのは娘自身の責任であって、一方的に被害者然として発言するのはどうなのか、と私は感じているが、皆さんはどうだろうか。