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本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

母子加算復活を中傷する愚か者たちー労働者は全て負け組であるー 

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 民主党公約の柱だった母子加算の復活がようやく決まり、12月から支給されることになった。このような弱者救済策が発表される度に2チャンなどのネットでは反対する輩の誹謗中傷が凄まじいが、その批判は全く的はずれで聞き苦しい。



 中日新聞の記事

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2009102502000188.html 



で、ある親子の窮状が紹介され、母子加算復活を喜びつつその引き替えに「ひとり親世帯就労促進費」が廃止になったことや母子加算の給付仕組みについて疑問を呈している。



 この記事に関してあちこちのブログで祭りが展開されたらしく私も幾つか読んでみたが、殆どは制度の意味も理解しないねたみ・そねみの類ばかりだ。



 しかもその大半は母子加算の計算根拠も知らずに文句を云っている。子供が3人いれば一人あたり2万円の加算が3倍(6万)になると思いこんでいるが、実際は2子以降は僅か2千円程度が上乗せになるに過ぎないから、ようするに毎月2万円程度のプラスにしかならないのだ。



 曰く、「俺たちの税金を勝手に使うな」「もっともっと削れる」「寿司なんか食うな」などなど罵詈雑言が並ぶが、傾向として最も多いのが「俺の年収よりも多い。必死で働いている俺は負け組か」という類の書き込みだ。



 結論からいえば年収300万以下は間違いなく負け組だ。というより、そもそも包括的にみれば労働して銭を稼がなければならない者は全て負け組なのだ。本当の勝ち組とは全く労働せず安楽に食っていける者のことで、世界にはそうした富豪連中(中近東産油国ヨーロッパの貴族など)が確かに存在するが、今の日本には殆どいない。戦争に負けたことで特権階級が廃止されたのが大きい。



 たとえば日本を代表する一部上場企業の社長なども、そういう富豪連中からみればなんのことはない、足元にも及ばない負け組である。彼らから見れば私たちは皆労働者階級マルクス(懐かしいなぁ)主義でいうプロレタリアートだ。そのプロレタリアートの中にまた貧富があるに過ぎない。



 だから年収で勝ち組・負け組などというのは本来全く意味がない。「持っている者」から見れば皆等しく負け組なのだから。



 そしてその負け組同士の中で、弱者を見つけて彼らを叩き、憂さを晴らす馬鹿者が大勢いる。本来の彼らの敵は生活保護を受けている弱者ではなく、それを強いている社会、その統治機構であるはずなのに、本来連帯しなければならない身内を攻撃するのが一番簡単で、ネットで云いたいことを云っていい気になっている。しかしそれでは、彼らの生活はいつまでたっても向上しない。



 マジメに働いても年収が200〜300万円のワーキングプア層なんて、20年前には存在しなかった。それを作り出したのは一体誰か非正規雇用を解禁したのはどの政権だったか。「いくら働いても生活保護にも満たない」からといってなぜ生活保護世帯を責めるのか。いくら働いても生きていけないシステムを作った連中を、それで稼いでいる企業を攻撃するべきではないか。



 ドイツナチスが政権を取ったとき、彼らは国民の不安や不満をそらすために国民共通の敵を演出した。それが社会主義者ユダヤ人精神障害者だ。



 しかし彼らが撲滅された後、結局最後は彼らを見殺しにした大多数の国民自体も絶滅の危機に瀕した。強権で統治する側から見れば、ほんの僅かな身内以外は最終的に搾取の対象でしかない。しかしその当時、大多数の国民は政権に迎合して弱者叩きに喜んで手を貸したのだった。最後は自分たちも粛正されるとは知らずに。



 それは今までの日本においても同様で、生活保護母子家庭などの弱者を攻撃することでワーキングプア層が現状を肯定してくれるのなら、統治者にとってこんなに楽なことはない。弱者は弱者同士で狭い劇場の中でケンカさせておくのが権力側の常套手段なのだから。



 しかし、利権にまみれた自民党政権は倒れた。彼らが作ってきた政策により年間3万人以上が自殺する日本の福祉制度は先進国の中で最低水準、さらに教育費の国家負担額も最低水準。これで先進国というのだから恥ずかしい。民主党政権には是非「友愛」の精神でこの現状を改善して欲しい。



 生活保護家庭を攻撃する暇があったら、そのエネルギーを政治参加、弱者救済に向けた方がはるかに効率的だ。やがてそれは形を変えて自分自身にも還元されるのだから。