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本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

市橋容疑者についての「スポーツ報知」記事は間違いだらけ

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25日の以下スポーツ報知の記事(http://news.livedoor.com/article/detail/4468233/)
を読んだが、これを一読すると、この記事を書いた記者は勾留施設のことを何にもしらないんだなぁ、と笑ってしまう部分があったので、以下転載して解説しよう。

(以下スポーツ報知記事)
<市橋容疑者ついに食べた「豚の照り焼き弁当」に折れた>

決め手は「豚の照り焼き弁当」―。英国籍の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさんの死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)が24日昼、逮捕15日目にして初めて食事に手をつけた。関係者によると、この日のメニューは「豚の照り焼き弁当」。やっと食事は取ったものの、2週間以上にわたる断食で衰弱しており、千葉県警千葉地検は、市橋容疑者を行徳署から医務官が常駐する千葉刑務所内の拘置施設へ移送した。

 14日間、水とお茶しか飲まなかった市橋容疑者がこの日の昼、ついに箸(はし)を手に取り、弁当を黙々とかき込んだ。メーンディッシュは、大きな豚の照り焼き。副菜にはキャベツの千切りと切り干し大根、漬物、赤大根の酢のものが添えられた。栄養価は約800キロカロリー。断食明けのため、行徳署ではおかゆを出す準備もしていたが、市橋容疑者が食べたのは普通のご飯だったという。

 行徳署に弁当を提供していた業者の女性は、ホッとしたような声で打ち明けた。「署長さんが大変気遣っていらっしゃいました。私たちも食べてもらうためにいろいろ工夫をしていたんです。ご飯を、うどんやおいなりさんに変えたり、お蕎麦(そば)を添えてみたり。五目ずしに変えてあげたこともありました。やっと食べてくれたと聞いて今日はうれしかったですね」

 断食中も栄養剤の投与などは受けてはいたものの、やはり体の衰弱は進んでいたようだ。行徳署捜査本部によるとこの日午後3時前、健康上の理由から医師と看護師が常駐する千葉刑務所内の拘置施設に移送。市橋容疑者は歩いて、護送車に乗り込んだという。

 留置場から法務省管轄の拘置所へ移されたことで、市橋容疑者への監視態勢はいっそう厳しくなる。未決拘禁者を収容する施設だが、受刑者を収容する刑務所と変わらぬ環境となる場合がほとんどで、食事もいよいよ施設内で調理される“臭いメシ(硬い麦飯)”に変わる場合が多く、豚照り焼き弁当は市橋容疑者にとっての最後の“ごちそう”となった可能性が高い。

 警察OBのジャーナリスト、黒木昭雄氏(51)は「補充捜査は今までの担当者が継続して拘置所に来て行うようになるので取り調べは変わらないでしょう。拘置所ごとに習慣は違うので一概に言えませんが、食事は施設内の給食になるかも。拘束については警察以上にプロですから規律は厳しくなる。普通の被疑者は留置場から移送されれば嫌がります。市橋容疑者の場合は、24時間対面監視(鉄格子越しに常時監視者が配置されていること)が続くでしょう」と解説する。

 市橋容疑者の断食の理由には、医療施設へ移送されることで逃亡のチャンスを狙っているとの指摘もあったが、結果的には、逆に厳しい環境に置かれることになった。
(引用ここまで、色づけは本間)


 いやあ、思わず笑ってしまった。まず弁当業者のおばちゃんが色々中身を変えたとぺらぺらしゃべっているが、もしそれが本当なら、これは他の勾留者への差別にあたり、大きな問題だ(全員に同じ物をだしていたのなら問題ない)。食事は平等に、全員一律同じでなければならないはずで、業者の勝手な判断で個別にメニューをいじることは許されないはず。行徳署からの細かい指示がでていたのだろうか?

 次からが本題で、「市橋容疑者への監視態勢はいっそう厳しくなる。未決拘禁者を収容する施設だが、受刑者を収容する刑務所と変わらぬ環境となる場合がほとんどで、食事もいよいよ施設内で調理される“臭いメシ(硬い麦飯)”に変わる場合が多く、豚照り焼き弁当は市橋容疑者にとっての最後の“ごちそう”となった可能性が高い」

 の部分だが、もしここに書いているように、未決拘禁者を受刑者と同じ処遇にしたら大問題になる。まだ有罪になったわけではないのだから、一発で弁護士から抗議が来る。そもそも受刑者は朝6時半に起きて工場で働くが、未決者は食事が終われば後はやることがない。留置場は警察署に併設されているから日夜騒音がするが、拘置所は隔離レベルが高いから
静か。安眠できる環境で、刑事が通ってくるのを待っていれば良いのだから留置場より数倍マシだ。

 さらに、麦飯は受刑者専用食なので、未決の市橋容疑者には出せない。未決者は米100%なのだ。さらに、現在のム所の食事はかなりハイレベルで、はっきりいって500円程度の市販弁当よりも質量の面で断然うまいし、何よりも作りたてなので暖かい。

 だから弁当が最後のごちそう、なんてのはどう見ても誤り。「臭い飯」なんてのはもう遙か昔のことで、今はどのム所でもお目にかかれないシロモノだ。この記者は本当になんにも知らないんだな、と思う

 さらに警察OB氏の
「拘束については警察以上にプロですから規律は厳しくなる。普通の被疑者は留置場から移送されれば嫌がります。市橋容疑者の場合は、24時間対面監視(鉄格子越しに常時監視者が配置されていること)が続くでしょう」
 
 だが、これもステレオタイプで現場を知らない発言だ。そもそも24時間対面監視なんて留置場も同じ。作りがそうなっていて、部屋の中は24時間丸見えなのだから。特に彼のような大事件の被疑者は当然の扱いで、拘置所に移したからより厳しくなるなんてことはない。

 また、普通の被疑者は拘置所に移される方が待遇が良くなるので大喜びする。拘置所の方が入浴施設や運動施設が充実しているし、さらに菓子や果物まで購入できるからだ。現にこの弁当を食べたあとの彼は毎日チョコやあんパンなどを食べているそうだ。下がった血糖値を補給する意味があるのだろう。

 だから最後の「結果的には、逆に厳しい環境に置かれることになった」も全くの間違い。菓子も食い放題、留置場よりも静かな環境できっと市橋容疑者は大満足だろう。

 こんな感じで、ことム所関係の記事というのは、経験できないだけにいいかげんなものが非常に多い。しかし仮にもそれで飯を食っているのだから、簡単にボロがでるような記事はやめて欲しいよね、報知サン。次回からは私に聞きに来た方がいいですよ。
 

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