読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

菅谷さんの帰郷と刑事補償法

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ


  

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091128-OYT1T00414.htm

 菅谷さんが故郷の足利に戻るらしい。17年ぶりに故郷へ帰るというのは一体どういう気持ちだろうか。しかも親は彼が裁判中に亡くなっていて、生家もすでに取り壊されている。辺りの風景も一変しているだろう。


 彼が勾留されている間、彼の兄弟や親戚は相当困難な立場にいただろう。彼の再審請求を支えたのは、それまで彼とは全く面識のなかった一人の主婦だったというのもすごい話だが、彼女との出会いがなかったらと思うと寒気がするのは私だけではあるまい。


 彼もすでに63歳。17年間の勾留中、当然国民年金など払い込んでいなかったろうから、この先はずっと無年金だ。こういう場合の救済措置というのはあるのだろうか。


 ただ、彼の場合、3月に無罪判決が出れば、それからほどなくして刑事補償法による補償金がでる。これは法により定められていて、


・1日当たり1,000円以上12,500円以下の範囲内で、裁判所が定める額 (1項)


・ 拘束の種類・期間や財産上の損失、精神的・身体的苦痛、警察・検察の過失などを総合的に判断して、額を定める (2項)



 とされているので、菅谷さんの場合、勾留期間の長さや精神的苦痛のレベルからして限度の12,500円の支給がふさわしい。仮に17年分!として計算すると約7700万となる。乏しい年金などなくとも十分暮らしていけるだろう。


 更に、上記は補償法だから無罪と同時に自動的に支払われるもので、損害賠償とは別。当然国相手に巨額の損害賠償を要求する裁判を起こすし、勝訴は揺るがないから損害賠償金も入ってくる。そうなると、勾留中は一度も顔を見せなかった親戚や自称「友人」なんかがしたり顔で集まってくるんだろうなぁ。


 しかし、いくらカネが入ってきても、失われた時間は戻ってこない。体も17年前に比べたら、自由には動かない。彼の母も彼の無実を知らないまま亡くなっている。その無念はもはや晴らしようがないのだ


 そして、17年も勾留されていた者は、ム所のトラウマが残って、とてもではないがすぐに社会生活には戻れず、リハビリに長い時間がかかる。いきなりカネが入ってきても、彼はその使い道に困るのではないだろうか(余計なお世話)。


 それでも、彼には国や検察、裁判所を告訴して巨額の賠償金を取って欲しい。それらはもちろん税金故に、国民がその連中を見る目が厳しくなり、それが公権力の監視に繋がっていくと思えるからだ。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
 

幼稚園バス運転手は幼女を殺したか

幼稚園バス運転手は幼女を殺したか

足利事件(冤罪を証明した一冊のこの本) (講談社文庫)

足利事件(冤罪を証明した一冊のこの本) (講談社文庫)