本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

「足利事件を深く反省する」検事総長はどうして本人に謝罪できないのか?


 

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 &affid検事総長が本日開催された「検察長官会同」において、初めて足利事件に対して反省の弁を述べた。

メディアの多くがこの件を報道したが、TBSのニュースがこの「初めて」を最も良く伝えているので引用したい。





(以下引用)

検事総長足利事件に初めて言及>



検察トップの検事総長が、足利事件について初めて公の場で発言し、「深い反省に立って公平な捜査を心がけなければならない」と述べました。



 「このような事態を二度と起こさないという深い反省に立って、事件の捜査・公判の問題と対応を検討しております」(樋渡検事総長



 樋渡検事総長は、17日に行われた全国の高等検察庁地方検察庁のトップらが集まる会議の冒頭でこう述べました。



 その上で、菅家利和さんが17年間服役しながら無罪が確実となった足利事件について、「当時のDNA型の鑑定について検察としての理解や検討が

十分ではなく、自白が真実でないことを見抜くことができなかった」「今後は予断と先入観を排除し、あらゆる証拠を徹底的に吟味しなければ

ならない」と述べました。



 去年6月に菅家さんが釈放されてから、足利事件について検事総長が公に発言するのはこれが初めてです。(17日13:23)

(引用ここまで)







 これだけ批判されて、また、来月は再審で無罪判決がでることが確定的なのでようやく口を開いたか、という感じ。



 「深い反省に立って公平な捜査を心がけなければならない」なんて、まるで人ごとだよなぁ。

「深い反省」とは誰に対して云っているのだろう。少なくとも本当に菅谷さんに対して申し訳ないと感じているならば(私個人は、検事総長はきっとそうは感じていないと思うが)、なぜ足利市の菅谷さんの元に足を運んで直接謝罪しないのか?

どうもこういうエライ人の思考回路は理解できない。



(今さら)直接謝罪したら検察のメンツにかかわると思っているのだろうか?

何か検察の士気にかかわると思っているのだろうか?彼が謝罪しないことによって(今さら)守れるものがあるのだろうか?



 検察が度々冤罪を引き起こしているのは、今や小学生だって知っている事実だ。しかし、不断の努力と忍耐によって数々の巨悪を暴いてきたことも国民は知っている。検察という超エリート集団であっても、間違いを犯すことはあるという事実を自ら認識し、過ちが判明したら潔く謝罪することは恥でもなんでもない。


 あくまで過ちを認めず、さらにその過ち故に艱難辛苦を与えた相手にきちんと謝罪しないことこそが恥だ足利事件に関する限り、検事総長は未だにその愚を改めていない。


 恐らく彼の頭の中には、「検察だけが悪いのではない」「警察や裁判所のトップも謝罪していないではないか」という「組織防衛論理」が渦巻いているのだろう。もちろん三者三様に重大な責任を負っているのだが、間違ったデータをもとに虚偽の自白をさせ、公判を成立させたという点において検察の罪は一番重いのだ。先駆けて菅谷さん本人に直接謝罪すれば、国民の信頼も(少しは)戻るというものではないか。



 それとも検察(検事総長は)は、超エリート集団の自分たちには、国民(愚民)の信頼など必要ではない、とでも思っているのだろうか?


 

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