本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

郵便不正事件・元局長は無罪確実・検察またも赤っ恥!


 
このブログでも何回か取り上げたが、結局郵便不正事件は(またもや)検察の大ゴケで終わることが濃厚になってきた。以下、読売新聞記事より。



<検察、厚労省元局長に1年6月求刑>



 郵便不正に絡み、実体のない障害者団体「凛りんの会」に偽の証明書を発行したとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の論告求刑が22日、大阪地裁(横田信之裁判長)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。





 検察側は、村木被告の関与否定した元係長らの公判証言の不自然さを指摘し、「有力国会議員への配慮から偽の証明書を発行した動機に酌量の余地はない」などと主張した。29日に弁護側の最終弁論があり、結審する。



 事件では、村木被告のほか、厚労省元係長・上村勉被告(40)(公判中)、凛の会元会長・倉沢邦夫被告(74)(一部無罪、検察側控訴)、同会元会員・河野克史ただし被告(69)(有罪、被告側控訴)の3人が起訴された。しかし、1月に始まった公判では、捜査段階に村木被告の関与を認めた上村被告が「発行は独断だった」と証言するなど、関係者の多くが供述を覆した。



 これに対し、検察側は上村、倉沢両被告の供述調書を「有罪立証中核」と位置づけ、証拠申請したが、横田裁判長は「取り調べに問題があった」として却下。村木被告に無罪が言い渡される公算が高まっている。



(2010年6月22日17時05分 読売新聞)





 前回法務省可視化勉強会の怠慢を嗤ったが、その直近の例がこれだ。検察が勝手に調書を作文したと関係者の多くが言い出して、法廷は幼稚園児のケンカのような「言った、言わない」レベルのののしりあいに惰している。こういう場面を防ぐためにこそ、全面可視化が必要なのだ。



 検察の求刑1年6月なんて、もうはなから勝負を投げたとしか思えない。3年以下の求刑は暗に「執行猶予でいいですよ」との意思表示というのがこの世界の常識であり、さらに裁判長に証拠申請まで却下されてはもはや無罪が決定したようなもの。明日無罪判決を出してもいいくらいだ。



 長い年月を最高裁まで争ってようやく検察の怠慢が明らかになる例は枚挙に暇がないが、これだけ騒ぎになった事件で一審判決の段階で証拠採用まで却下され、無罪が確実視される例はさすがに珍しいのではないか。



 検察内部の責任のなすりあいはどうでもいいが、休職している元厚生局長が名誉回復を求めて改めて裁判を起こしたりすれば、公判に使われるのは結局国民の税金なのだからたまったものではない。検察よ、可視化はあなたたちの為にも、早急に導入すべきなのだ。


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