本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

刑務所での大相撲観戦

 連日の報道で力士による野球賭博問題が注目を集めているが、協会内の処分は発表されているものの肝心要の賭博の胴元=暴力団の摘発はまだ全く進んでいない。

 そもそもケンカ上等の荒くれ共が品行方正な訳が無く、飲む・打つ・買うはあの世界の常道だと思ってきたから今さら全く驚かないが、この事件の本筋は野球賭博資金源とし、相撲界と癒着している暴力団組織の摘発であり、アホな力士のつるし上げではない。

 よく考えると確かに不思議と言えば不思議なのだが、ム所では相撲中継に限って場所開催中毎日、例外的にテレビが17時から見られる。

 例外的、というのは、通常ム所内でのTV視聴は雑居が18時、独居が19時からと決まっているからだ。ところが場所開催中は、丁度中入り後の取り組み中継のタイミングで17時から18時まで鑑賞できる。無論、娯楽に飢えている受刑者は皆大変楽しみにしているのだ。

 更に、ム所ではスポーツ中継であっても、ボクシングやレスリングなどの暴力性の強いソフトはまず流れない。受刑者を刺激しないためだと思うが、同じ「格闘技」であるはずの相撲はなんのお咎めもなく毎場所放送されているのも不思議だ。

 そして例の、特等席に暴力団幹部が座って、収容されている幹部に向かってエールを送っているというのは、ム所に居た人間なら誰でも知っているような有名な話で、おそらく何十年も昔から延々と続いてきた「年中行事」であったと思われる。

 それこそ昨年の名古屋場所だけで起きたというような話ではなく、「相撲中継が暴力団に利用されたのは極めて遺憾」などと息巻いているNHK幹部の発言など、「何をいまさら」の感が非常に強い。

 昨日見たニュース番組では、警視庁の元暴対関係者を連れてきて名古屋場所の映像を見せたところ、「ああこいつもあいつも、あれもこれもみんな映ってますなァ」などと言っていた。ようするにその筋の関係者が見ればすぐに分かるほどの「有名人」がドーンと映っているのに、なぜ今まで全く摘発されなかったのかも非常に不思議だ。警察は一体何をしていたのだろうか?

 それにしても、名古屋場所は開催されることになったものの、ム所内での相撲放送は続けられるのだろうか?これだけ大問題になると、勘違いした法務省の役人が「自粛」とかなんだか言い出しそうで、純粋に中継を楽しみしている老齢の受刑者にはとんだとばっちりということになる。

 と言うわけで、私としては野球賭博の疑惑解明よりも、むしろそちらの方が気になっているのだが・・・はてさてどのようなことになるのか、法務省矯正局にでも聞いてみようか。

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