郵便不正事件、証拠捏造で検事を逮捕!
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これまで何度か郵便不正事件の記事を書いてきたが、前回の記事の終わりで、嘘をついた検事は逮捕されないのか、と書いたところhttp://d.hatena.ne.jp/gvstav/20100911/1284180631、なんと今日それが現実に。以下、NNNニュースより。
<証拠改ざんか 大阪地検特捜部の検事逮捕へ>
郵便不正事件に絡み、偽の証明書を発行した罪などに問われた厚労省の元局長が無罪判決を受けた事件で、証拠を改ざんした疑いが強まったとして、最高検は大阪地検特捜部の主任検事を逮捕する方針を固めた。
厚労省・村木厚子元局長は、偽の証明書を発行したとして逮捕・起訴されたが、今月、無罪判決を受けていた。この事件の捜査で、大阪地検特捜部は、偽の証明書を作ったとされる部下・上村勉被告のフロッピーディスクを押収していたが、このデータが改ざんされていたことが21日、明らかになった。
証拠を改ざんしたのは、捜査に当たった前田恒彦主任検事で、20日、大阪地検の調べに対し、データ作成の日付を検察側の主張に沿う内容に書き換えたことを認めたという。
最高検は21日、証拠隠滅の疑いがあるとして捜査を始めたと発表。21日夜、前田検事を逮捕する方針を固めたもよう。(引用ここまで)
今朝の朝日新聞のスクープで、郵便不正事件担当の大阪地検特捜部の前田検事が、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしていたことを伝え、マスコミは大騒ぎになった。
数々の冤罪に加え、ここ数年にかけても足利事件、富山事件、郵便不正事件と検察の杜撰さ、横暴さが明らかにされてきたが、遂にその傲慢さがここまで来たか、という具体的証拠が明るみに出てしまったのだから強烈だ。証拠がないなら造っちまえ、どーせいくらでも有罪に出来る、という思い上がりが本当に恐ろしい。
朝日の記事に拠れば、検察の中で、彼はかなり優秀と評価されていたという。しかし、その証拠捏造の尻尾を掴んだのは、他ならぬ村木元局長だったというのがふるっている。
勾留中、証拠書類を確認していたら捏造が分ったというのだから、さすが叩き上げ国家公務員の書類チェック能力は凄まじい。こんなテクノクラートに喧嘩を売ったのが間違いだったんだね、前田さん。
もともとこの郵便不正事件で元局長逮捕の端緒を造った記事も朝日だったから、今朝のスクープで少しは汚名をすすぐことが出来たというべきか。
で、検察は当然この不始末は前田某1人が勝手にやったこと、と発表して火消しを図るだろうが、絶対にそんなことはない。大小様々な事件の舞台裏で、彼らは証拠の改竄や書類の捏造を絶対にやっている。
そしてそれは恐らく、彼らが全く手をかけたくないような、手っ取り早く処理したいような些末な事件において、その割合が高いのではないか。何故かと言えば、黒羽には自分の罪を説明できない知的障害者が随分いたからだ。万引きで捕まったのに、いつの間にか住居不法侵入罪がついていた、という人もいたのだから、全く恐ろしい。
相手が反論できないことをいいことに、本当は1件の万引きしかやっていないのに、未解決の空き巣事件を3件も4件も「かぶせる」ようなことを平気でやっているのではないか。ここ数年の検察の凋落を見ていると、どうみてもこれは(証拠捏造・改竄を)もっとやっているな、と思わざるを得ないのだ。
さて、検察庁はどうでるか?
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