本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

裁判員制度 積極的辞退の勧め

マスコミ・映像関係者の皆様
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 いや〜なんだか西崎さんの喪に服している間に?結構時間が空いてしまった。この間、11月5日に発売した「名もなき受刑者たちへ」も順調に売れており、発売時に「WEB本の雑誌」で掲載された書評を巡ってミクシーで論争が起きhttp://news.mixi.jp/list_quote_diary.pl?page=1&id=1401197、数多くの人たちがム所や出所者の問題にきちんと関心を持ってくれていて、大変勇気づけられた。月曜発売の週刊朝日にも書評が載っているので、皆様是非ご覧下さい。

 ところでここのところ裁判員裁判で死刑が求刑される事案が続き、1つは無期懲役が確定し、1つは死刑判決が出たが、その前後から「裁判員制度・辞退(したい)」というワードでこのブログを訪れる人が非常に増えた。

 日頃漠然と「悪人はみんな死刑にしてしまえ!」と叫んでいても、いざ自分が、死刑が求刑されるような裁判で裁判員になってしまったら、そう簡単に「死刑!」と言えるはずがない、と気づいた人が多いのだろう。そういう意味では、裁判員制度が国民に問題提議をした、というプラス面は評価されてもいい。

 だが、実際に裁判員になってしまった人はたまったものではない。
死刑が求刑されるような裁判は、特に残虐な殺人事件に決まっている。延々と凄惨な証拠写真を見せられたあげくに、被害者遺族の怨嗟の声を聞かされ、そして最後に被告の「改悛の情」を見極めなければならないなんて、日給1万円で招集された「俄か仕事」としてはあまりに酷だ。そして、散々悩んで出した死刑判決によって被告が実際に死ねば、その精神的な後味の悪さは一生消える物ではない。

 しかも現行の制度では、裁判員の心の負担を和らげるような仕組みもなければ事後のケアもない。国民の義務だ、などという美辞麗句で無理矢理引っ張られ、いたたまれない程の精神的苦痛を受けても、裁判が終わればはいさようなら。更に、審理の中身は一生秘密にせよ、洩らしたら今度はお前が裁判にかかるんだぞ、などという心理的お荷物までご丁寧に背負わせてくれるなんて、一体裁判員に人権はないのか、というような理不尽な扱いだ。だから私はこの制度が出来てから、一貫して反対している。こんな人をバカにした制度に人生を犠牲にして付き合う必要は全くない。

 裁判員をやりたくない人は、遠慮無く辞退を申し出ればいい。やりかたは簡単だ。調査表に「私は検察が嫌いだから辞退したい」又は「私は絶対に検察の求刑には従わないが、それでも良いか」と書けばよい。
以前書いたことも参照して欲しい。http://d.hatena.ne.jp/gvstav/20090722/1248227292

 これで殆どは辞退できるはずだが、それでも面接まで呼ばれたら、再度裁判官に「私は検察が大嫌いだ。絶対に被告を無罪にするが、それでも良いか」と言えばいい。どんな裁判か分からないのに、最初から求刑を無視するなどという人間が裁判員に呼ばれることなど絶対にありえない。そういう人を説得しようなどと、裁判長もそこまで暇ではないからだ。皆様の健闘を祈る。

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