本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

新刊記念トークイベントのお知らせ


またまた半年近く間があいてしまいました。ツイッターやFBでは
活発に発言しているのですが、執筆もしているのでブログまで手が
回らず、ついおろそかになってしまいました。そう考えると、
ツイッターもブログも執筆も同時にこなす人たちって本当に
すごいな、と尊敬してしまいます。


 今後はまたコンスタントに更新していきますが、併せてブログの
題名を「刑務所体験作家」から「光あるうちに光の中を歩め」に
変更致します。当初このブログは私の刑務所体験を伝える内容が
中心でしたが、最近は私の執筆の比重が原発問題に大きくシフト
している現状に鑑み、名称の変更をすることにしました。ただし、
今後も刑務所関連の執筆は続けていきますので、あくまでブログの
名称変更に過ぎません。


この間、今月末発売の新著『原発広告』を執筆していました。昨年上梓した「電通原発報道」で大手広告代理店「電通」や「博報堂」がメディアの報道姿勢に与える影響について解説したのですが、今回はそれを視覚的に証明するような内容になっています。

原発広告

原発広告


1970年代中盤から、自民党政府と原子力ムラ原子力発電を国策として推進するため、二人三脚で原発プロパガンダを邁進してきました。政府は通産省(現在の経済産業省)、文部科学省を中心に、原発ムラは東電を頂点とする各地の電力会社と電気事業連合会電事連)が中心となって、様々な原発推進広告を四媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)にばら撒いて来ました。朝日新聞の調べで、その金額は40年間で2兆4千億円だったことが判明しています。そしてそれらを掲載し、莫大な広告料金を頂戴していたのが、皆様誰でもよくご存知の大手メディアだったのです。

しかし、その原発プロパガンダも311の東京電力福島第一原発事故発生で突然の終焉を迎えました。そしてあろうことか、その瞬間から原発ムラとメディアはその痕跡を消去することに躍起になり、それまで各々のHPに掲載していた広告を片っ端から消して行ったのです。自らの主張に自信と誇りがあるのなら、なぜそのような姑息なことをしなければならなかったのでしょうか。その行為こそが、彼ら自身が自らの過去を胡散臭く思っている証明になったのです。

今回の「原発広告」では、原発ムラが隠そうとしたそれら広告事例の数々を膨大な時間をかけて過去の新聞縮刷版やデータから調べあげ年代別に収録・解説し、さらに掲載された年月日、及び掲載したメディアの名前も出来るだけ掲載しました。こんなにも多くのメディアがこぞって原発ムラに尻尾を振っていたのかと、読者の皆様は必ず驚かれると思います。下は本書執筆途中の資料です。

さらにこの出版を記念して、今春から原発メーカーの製造責任を追求しているグリーンピースジャパンの佐藤事務局長と「史上最悪のプロパガンダ ーメーカー責任と原発広告」と題したトークイベントを開催します。当日は原発広告の数々をプロジェクターで映し出してその狙いと表現技法について解説し、確かに国をあげた「原発プロパガンダ」が稼働していたのだ、ということをご説明します。通常のトークイベントをよりも質疑応答時間を長くとり、ご来場の皆様のご質問にもお答えしますので、どうか振るってご参加下さい。
詳細は以下にて。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/events/20130914/

【出演】
佐藤潤一グリーンピース・ジャパン事務局長)
【Guest】
本間龍(元博報堂・作家)

【日時】
9月14日(土) 16:45〜19:15(Open 16:15)

【料金】
1000円
グリーンピース・ジャパンのサポーターの方は無料です
サポーター予約:TEL 03-5338-9800 (佐藤たいしょう)
E-mail: sjp@greenpeace.org

【場所】
TKP 有楽町ビジネスセンター
東京都千代田区有楽町2-2-1
ラクチョウビル5階 カンファレンスルーム5A