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本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

広島・長崎の五輪立候補

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 東京敗退の総括もまだのうちに突然でびっくりした、というのが正直な感想。二都市共催でしかも福岡にも参加を呼びかけるという。たまたまオバマノーベル平和賞受賞とタイミングが重なったが、わざわざ両市長が記者会見を行うくらいだから、一応は水面下で協議していたのだろう。



 核廃絶を世界に訴えるために立候補するというその意気やよし・・・と云いたいが、これはちと厳しいのではないか、と正直思う。



 そもそも「環境」という、近年核廃絶よりも世界では緊急性が高いと思われた理念で勝負を挑んだ東京がリオにあっさりと負けた事実が、「理想」だけでは勝ち抜けない現実を物語っている。



 更に、2020年の開催は同年までの核廃絶を願ってのものというが、ではそれまでに廃絶出来ない場合はどうなるのか、あまりにも究極のメッセージを掲げているとその「落としどころ」が難しくなる。



 広島・長崎は戦後60年以上に渡り、一貫して核兵器廃絶を世界に訴えてきた。その思いの強さたるや、大統領に就任して半年のオバマ氏の比ではないし、十分ノーベル賞にも値したはずだ。



 ところが、ノーベル賞委員会は広島・長崎市長よりもあっさりとオバマ氏を平和賞に選んだ。60年に及ぶ歴史よりも、発言力の強さ・カリスマ性に賭けた、というか魅了されたのだ。この一件をみても、日本人の好む「地道な努力」が世界にはなかなか理解されない現実が見えるではないか。



 そして更に、そもそも巨大興業と化したオリンピックをきちんと運営できるのか、という問題が立ちはだかる。これは立候補する側がどんなに「大丈夫だ」と力んでも、競技する側と来客側が承知しないとどうにもならない。



 広島は94年にアジア大会を実施しているが、その時の参加国は50カ国弱に対し、五輪の参加は200を超える。宿泊施設だけでも全く足りないはずなのだ。更にコンパクト化が潮流の今、敢えて複数会場での開催はデメリットが大きい。そういう基礎インフラの問題は、崇高な理想を唱えるだけでは絶対に克服できない。



 過去、東西ドイツ融和の象徴としてライプツイヒが、オリンピック100周年を記念してアテネが立候補した際、いずれも敗れ去った事実があるのだ。



 東京が今回の招致活動に使った金は少なくとも150億円と云われ、これからその「敗戦処理」が騒々しく行われるだろう。結局こうした活動費というのは、「相手の国もここまでやってくるから負けるわけにはいかない」という理由で際限なく膨れあがるものだ。こうした必要経費を使わないで、理念だけ高く掲げればIOC委員の票が取れるなどと考えるのは甘い。



 そもそもIOC委員など、殆どが世界中の大金持ちや元選手など功成り名を挙げた人々ばかりで、云っては何だが贅沢に慣れきった方々が殆どだ。彼らの肩書きや宿泊しているホテルを見ればその金満ぶりは明らかで、環境やら核廃絶という理想から最も遠い人々であるともいえる。その彼らに対し、「広島・長崎はちょっと競技には不自由だけど理念が崇高だから来て頂戴よ」と云ったって耳も貸さないだろう。



 こうして考えると現状ではどうにもならない気がするが、広島・長崎がもし戦えるとすれば、現段階から国家保証をつけて、一都市の挑戦ではなく、国家プロジェクトとして立候補するしかないだろう。



 かつての土建屋国家の再来よろしく、広島・長崎(福岡も?)間をリニアで結んで移動は15分で済みますとか、会場島を造って競技を集中させますとか、いずれにしても兆単位のカネをつぎ込んで、公共投資で不況も克服・・・って、あれ、これって自民党政治の復活?