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本間 龍のブログ

原発プロパガンダとメディアコントロールを中心に、マスメディアの様々な問題を明らかにします。

私は東京オリンピック招致に反対です(2)今回の招致は極めて不道徳だ

先々日、今回のオリンピック招致に反対の旨書いたが、今日は若干補筆しておきたい。

私が招致に反対な根拠は以下2点。

福島第一原発事故が全く収束しておらず、今なお多量の放射能を放出しているのに加え、再度地震が起きればより甚大な被害が起きる可能性があるのに、その危険性を無視してオリンピックを招致しようなどあり得ない。これは世界に対する不誠実だ。
原発事故によって今なお避難している人々が今も16万人いる。この方たちの生活再建がなかなか進まないのに、それを忘れたかのようにお祭り騒ぎをしようなど、言語道断である。これは同朋に対する不道徳だ。

 これに対し、招致を主張する連中の主張は、「オリンピックで日本(東京)興しをしたい〜!そうすれば日本経済も復活する!」に尽きる。
 40数年ぶりにオリンピックがくれば、老朽化した東京のインフラ再整備を国のカネ(税金)で大々的に出来る。それによって地価を上昇させ、ミニバブルを発生させて儲けたいのが不動産業界。国家的スクラッチアンドビルドを発生させて儲けたいのが建設業界。世界からの観客ツアーで儲けたいのが旅行業界。オリンピック報道で儲けたいのがメディア業界。つまりありとあらゆる業界が、オリンピックに便乗して儲けたいのだ。
 実は、私自身はそれを否定するものではない。私たちは資本主義社会に生きているのであり、企業が利益追求=儲けを出すことによって労働者も賃金やボーナスを受けることが出来るからだ。私は前回の東京オリンピック開催時はまだ小さかったのでよく覚えていないから、しっかりとこの目で自国開催を見てみたい気も、もちろんある。

 それでも敢えて反対を唱えるのは、とにかく儲けばかりを優先する姿勢が鼻について、極めて不快だからだ。首都さえ全滅させる危険性がある福島第一原発4号機崩落の可能性がまったく解決できていないのに、そんな危険地帯に世界中から人々を集めようとする無責任さには心底呆れかえる。

 更に、福島から避難している16万人もの人々の生活再建がまだ出来ないのに、復興を旗印に祭りをやろう、という無神経さが我慢できない。百歩譲って復興を旗印にするならば、今回の震災で被害を受けた地域でオリンピックを開催するべきなのだ。しかしそれはもちろん出来ない。

 結論から言えば、原発事故の収束を確認してからでないと東京でオリンピックなどやるべきではないのだ。しかし経済的にはそんな悠長に待ってはいられないとして、経済界はこぞって招致万歳し、メディアも全く反対しない。まさしくカネの亡者ばかりだ。

 世界の国々に対する責任を放棄し、同朋の苦しみに対して全く無反応。こんな無慈悲な国がオリンピック招致んなてちゃんちゃらおかしい。だからこそ今回の招致活動は極めて不道徳だ、と申し上げておきたい。